iOS/iPhone/iPad/watchOS/tvOS/MacOSX/Android プログラミング, Objective-C, Cocoa, Swiftなど
『Algorithms + Data Structures = Programs』は、ニクラウス・ヴィルト氏の著名な書籍で、翻訳された書籍の表題は『アルゴリズム+データ構造=プログラム』だ。サンプルは、Pascalで記述され構造化プログラミングのバイブル的な書籍だ。
その次の版は、『アルゴリズムとデータ構造』と『翻訳系構成法序論』の二冊に分かれ、Modula-2で記述されている。その次の版は、Oberonで記述されているらしいが、残念ながら入手は困難だ。
ニクラウス・ヴィルト氏は、AppleのObject Pascalの開発にも関与したという話を聞いたことがある。
『翻訳系構成法序論』の感想は、最少限度の知識のみを必要とし、簡素な内容となっていて、初学者の教科書としては理想的ではないかと思っている。
それでは、続きを始める。
前回は、ゴリゴリと記述していたコードを「表駆動の構文解析」では、汎用的なコードを処理するという内容だ。
読み取った記号が終端記号か非終端記号か、そして、次の処理に移動するのか、if分の条件分岐のように、別候補に移動するのかを保持する表、Swiftでは構造体やクラスがそれに対応するので、実装してみる。
class Node {
public var successor: Node? = nil
public var alternative: Node? = nil
public var terminal: Bool = true
public var terminalSymbol: Character = "\0"
public var nonterminalSymbol: Header? = nil
}
上記では未定義だった見出しに相当するのが以下だ。
class Header {
public var symbol: Character = "\0"
public var entry: Node? = nil
}
これを使いと前回の分析子の処理は以下となる。
func parse(goal: Header, match: inout Bool) {
var s: Node? = goal.entry
repeat {
if s!.terminal {
if s!.terminalSymbol == ch {
match = true
readChar()
}
else {
if s!.terminalSymbol == empty {
match = true
}
else {
match = false
}
}
}
else {
parse(goal: s!.nonterminalSymbol!, match: &match)
}
if match {
s = s!.successor
}
else {
s = s!.alternative
}
} while s != nil
}
GitHubで公開されているオープンソースなコードを利用する際、修正が必要になった場合の対応方法として、Upstream開発の手順を説明する。
Upstream開発とは、簡単に説明すると、修正内容を本家にpull requestを投げて取り込んで貰い、独自に手を加えてしまった結果、本家から枝分かれする状況を避ける方法だ。
利用しているOSSへの貢献にもなるので、一石二鳥とも言える。
GitHubで本家から自分の領域にforkする。
理由は、本家のリポジトリは普通はpush権限がないので、修正は自分のリポジトリに対して行う。
_ 自分の作業領域にcloneする
$ git clone git@github.com:murakami/cocos2d-x.git
$ cd cocos2d-x
forkしたリポジトリで修正作業を行うのでなく、別に内部のリポジトリが存在する前提で、本家と内部のリポジトリをリモートに設定する。
その理由は、後で分かる。
$ git remote add upstream git@github.com:cocos2d/cocos2d-x.git
$ git remote add bitz ssh://git@git.bitz.co.jp/bitz/cocos2d-x.git
$ git remote
bitz
origin
upstream
設定されていることを確認。
$ git fetch upstream
$ git pull upstream ブランチ名
$ git push origin ブランチ名
$ git fetch bitz
$ git checkout -b feature/修正ブランチ名
$ git cherry-pick XXXXXX
$ git push origin feature/修正ブランチ名
GitHubのforkしたリポジトリのPull reqestsで、本家のブランチに対してPull requestが作成する。
forkしたブランチは公開されているものなのと、余計なログで汚れていないことが望ましいということで、forkしたブランチで開発作業を行うのは避けたほうがいい。